話題作を送り続けるアニメーター、『新海誠』の作品を紹介

若者たちから絶大な支持を集める稀代のクリエイターである『新海誠』さん。彼が描いた監督作品を見たという人も多いでしょう、それは何処か心を打ち、ただ漠然と見るだけでは理解できない、そんな心象心理を見事に描いている作品が多い。このサイトではこれまで公開された彼の作品を紹介・考察していきます。

新海誠とは何者か

何を持って制作しているのか

星を追う子どもにしてもそうですが、やはり作中ではきらびやかな世界観の中で色彩豊かに煌めく風景を語らなくてはならない。これには監督自らが、思春期の困難な時期にそうした風景の美しさに救われてきたからこそ、そういった感覚で映画に投影していきたいと考えているようです。背景には人一倍力が入っている、というのは他の作品から見ても明らかだ。それこそ次作の『言の葉の庭』では、梅雨の時期に降り注ぐ雨の中、自然広がる中で鮮やかに咲き誇る紫陽花が生え、雨の中で邂逅する主人公とヒロインとの幻想的なシーンからしても、見るもの全てが心奪われる光景といえる。

思い入れがあるからこそ、特に念入りに背景は気を使っているのも納得できる。そんな思いが見えてくる作品の1つとして星を追う子どもなわけですが、今作で誰もが見ていてこのオマージュなんだろうなぁと感じたのは、他でもない、名作として知られる『天空の城ラピュタ』だ。

おすすめの映画作品

あんなにひどかった巻き爪がこんな自然になるまで治るなんて思わなかった、そんなお声も耳にします。 巻き爪 治療の大山皮膚科が長年苦しめられていた巻き爪問題、解決します!

ラピュタが見せた色とアガルタが示す色

ではラピュタそのままかと言えばそうではありません、ラピュタの場合は発展しすぎた文明の先に自ら滅びてしまったのは、同作のヒロインであるシータは自明の理だということに気づきます。対してアガルタでは衰退する文明の中で、抗おうとせずも滅びることを是とする考え方が蔓延っていた。シンはそれに気づいて否定したが、逆に彼の兄であるシュンもまたその事実に気づいたからこそ、余命短い体を押して地上へ出ようと思ったのかも知れません。

追い求めた先に待っていたものを目撃してアスナはこのままではいけないと気付かされるが、森崎は利用できるのなら何でもするという姿勢でただただ約束の場所へ向かった。ラピュタではパズーとシータはラピュタが誰も近づけなくするために奔走し、ムスカは王家の一族としてラピュタ復活を目論む。こうして2つの作品を見ると、どちらも一方は終わった過去を精算して未来へ向かい、いつまでも過去を引きずって現在にとどまり続けているのが見て取れる。

どちらも正解であり、どちらも間違いではない。どうするかは人にその判断が委ねられていますが、人はやがて前を向いて歩いていかなければならない、そんな監督のメッセージがあったのかもしれませんね。

オマージュとして

全体的に超常的な力を持つアガルタの神秘性が描かれているので、ラピュタと似ていると思っている人が多い。ただ筆者は冒頭のアスナが料理をしている時に思い出したのは、となりのトトロで料理をしているさつきを連想した。手際よく料理をする姿が小学生ながら凄いと感じつつも、こういうところにも宮崎監督を意識した些細な部分が感じられる。

アニメが好きな方へ

監督の人となりについて

名作を送り出している新海誠という人についてですが、過去には日本ファルコムの社員だったという。筆者もよく知っている会社だけに驚いた、まさに『ゴーファイ!』といった感じか。社員として勤務している際にもオープニングムービーなどを動画を制作しており、その傍らで自主制作のアニメーションを制作していたという新海氏。やがてCGアニメコンテストでグランプリを獲得したことをきっかけにして、同企業を退社してフリーランスへと転身した。

そのため日本ファルコムが制作・販売している作品が好きだという人には、彼の作品は面白いと感じる人が多いのかもしれません。それこそ往年の、同社が送り続けている名作シリーズのムービーに思い入れがあるからこそ、彼の作品は見続けなくてはと言った、そんな思いが垣間見えてきそうだ。

とにもかくにも、新時代のアニメーターとして活躍している新海誠監督、その活躍はまだまだこれからが本番といっていいでしょう。