話題作を送り続けるアニメーター、『新海誠』の作品を紹介

若者たちから絶大な支持を集める稀代のクリエイターである『新海誠』さん。彼が描いた監督作品を見たという人も多いでしょう、それは何処か心を打ち、ただ漠然と見るだけでは理解できない、そんな心象心理を見事に描いている作品が多い。このサイトではこれまで公開された彼の作品を紹介・考察していきます。

大人でも、子どもでも、

タカオとユキノの関係

高校男子が年上の女性に恋心を抱くという物語、単純に見ればよくありがちな展開かと思ってしまうところですが、そうならないのが新海誠監督の作品といえる。純情に、偶然であった女性が年上で、彼女に接近していくことで見えてくる、彼女の問題を取り除いてあげたいと自然にタカオは思うようになった。

出会いの場面でも、ビールにチョコレートという組み合わせはユキノが味覚障害を患っていたため、普通ならありえないが彼女からすれば何もおかしな所はない。そんなユキノのために料理が得意なタカオは弁当を作り、悪化していた味覚障害を緩和させることに成功する。邂逅していけばいくほど、ユキノの悩みも見えてくるのがポイントだ。情熱を持って仕事に励んでいたのに、最近はどうしてこんな仕事をしているのかわからなくなってしまったと、自らの居場所を見失ってしまった。その果てに公園で仕事をサボっていたわけだが、それを救ったのが他でもないタカオだったのです。

歩き方すら忘れて行き場を失った彼女が、また胸を張って歩けるような靴を作って上げたいと思うようになり、タカオは彼女のために靴を作ります。そこに確かな想いを抱いていたが、雨の季節は過ぎ去ってタカオの学校も二学期を迎えた。また会えるだろうかと思っていると、なんと校内でユキノとすれ違ったのです。それはいずれ退職すると噂されていたタカオの高校で古文を担当しており、彼女が行き詰まっていた原因が学校にあることをタカオは知った。

おすすめの映画作品

プールや海などの水にも強くて、ノーメイクが気になるお水に入るシーンでも綺麗な目元が維持されます。まつげエクステ http://www.matsukore.com/の特徴をご紹介!

先生イビリの果てに

教師として立派に勤めを果たしていたユキノを苦しめていたのは、同じ学校の3年である『相沢』が関係していた。教師として当然のことをしたユキノに対して反感を抱き、あらゆる手を使って彼女をいびり続けていたのである。その果てに、あらぬデマを流すまでに至ってユキノは心身ともに疲弊していき、その逃げ場として公園で仕事をサボっていたのだ。まさか自分が通う高校で教師をしているなど知らなかったタカオ、それと同時にユキノも勤め先の生徒だと気づかなかったところが面白い。通っている学校の制服を見れば気づきそうなものですが、それどころではなかったのかもしれませんね。

その後ユキノが辞める原因を作った相沢に真意を尋ねると、ユキノを侮蔑する態度に手を上げてしまうタカオ。そんな彼を取り巻きの男性が暴行を加えるも怯むこと無く彼女への謝罪を求めて立ち向かっていくタカオが、どれだけユキノを真剣に思っているのかが見えてきます。

庭園での再会、そして別れ

互いの素性を知ってから、タカオは再度公園を訪れるとユキノと出会う。そんな2人を襲うように悪天候が襲って、雨宿りも兼ねて2人はユキノのマンションへ向かった。今が確かに幸せだと感じつつ、タカオとユキノは2人の時間を大切にしていた。そんな昂ぶる中でタカオはユキノに思いの丈を伝える。

年齢差もある、それでも良いかと問いかけたがユキノの返答はタカオを拒否するものだった。理解はしていた、けれど自分一人で全て抱え込むユキノがいじらしく、どうして意固地になるのかとタカオはわからなかったからこそ、彼女を糾弾してしまう。そうして2人は離別しようとしたが、お互いに通じあいながらも成就させては行けない想いを抱えて共に泣き崩れてしまう。

ここで2人は互いに想い合いながらも悲恋へ導かれてしまいます。やがてユキノは実家がある四国へと帰り、タカオもまた普通の高校生活を過ごしていくことになった。

アニメが好きな方へ

いつか来る時を目指して

流れるように映像が過ぎて、クライマックスに近づく度に打ち立てる雨のシーンは、2人の激情を表現している。結局結ばれることはなかったが、タカオはその想いを忘れること無く、良き思い出として自身の夢へと邁進していく。その傍らでいつか願った、彼女がいつかまた歩きたくなるような靴を作りながら、やがてそれが完成する。今は渡すことは出来ずとも、いつか会いに行こうと高校1年という時間で濃密な出会いを果たした少年が、一歩大人になる姿が描かれています。

またユキノも地元で教師を続けていく事にするが、彼女もまた自分のことを支えてくれた少年を想いながら、自分の信じた道を歩き続けている。いつかくじけていた自分を励ましてくれた少年、彼と再会することがあれば、今度はまた違った自分を見せられるようにと。

興行収入が

キャストの影響か、はたまた作品のクオリティか、今作は46分という短編映画でありながら興行収入が1億円を突破するほどの人気を博した。キャスト的にも入野さん・花澤さんという若手実力派の声優を起用し、脇には小松未可子さんや潘めぐみさん、平野文さんなどを迎えての納得できる作品となっている。人気が出たのも頷けるでしょう。